ブガッティは2016年のジュネーブモーターショーで、ヴェイロンの後継車であるシロン(ハイパーカー)をデビューさせた。
4年後、ブガッティは250台目のシロンを生産した。これは車の全生産の半ばで、2020年のジュネーブモーターショーに出展される予定だ。 これは、シロン生産の後半の兆候だ。 250番目のシロンは、昨年末にブガッティが発売したシロン・スポーツ・エディション・ノワール・スポルティブです。
- エディション・ノワール・スポルティブ / エクステリア
- エディション・ノワール・スポルティブ / インテリア
- 8.0リットルW16気筒ターボは1500hp
- シロン全体の限定生産500台のうち残る販売枠は100台以下
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エディション・ノワール・スポルティブ / エクステリア
エディション・ノワール・スポルティブは、シロンに多くの黒い機能強化を加えました。 露出した炭素繊維をマットブラックで覆う。 マットブラックはフロントスポイラー、ラジエータグリル、ホイール、ブガッティの代表的なC字型デザインラインもカバーしている。 自動車のチタン排気の4本のテールパイプでさえ、エンジンカバーの一部とともに黒い仕上がりが特徴だ。 内部は、黒と艶消しブラックのアルミトリム内装パーツ、黒いシート、スイッチギアなど、同じように暗い。
同車は、シロンスポーツをベースに開発された特別モデルで、伝説の「ラ・ヴォワチュール・ノワール」=“黒い車”の再来をテーマに掲げた。ラ・ヴォワチュール・ノワールとは、1936~1938年に4台のみが生産され、世界で最も美しい車と称される『タイプ57 SCアトランティック・クーペ』の1台だ。
4台のうち3台は所在がわかっているが、ノワールとよばれた1台は、第二次世界大戦の初めの頃に姿を消した。もし今、発見されれば、世界で最も高価な車になるといわれる。ブガッティによると、シロンスポーツのエディション・ノワール・スポルティブは、この車にインスパイアされたという。
ブガッティのデザインディレクターのアヒム・アンシャイト氏は、このラ・ヴォワチュール・ノワールを再解釈し、ブガッティの市販モデルに取り入れることを決定した。その内容は、伝説的なクーペを現代的に解釈し、ブガッティファンのための究極のグランツーリズムとして提案することだという。
エディション・ノワール・スポルティブ / インテリア
インテリアは、センターコンソールとヘッドレストのノワールの文字がブラックに。ダッシュボード内側のCライン、スイッチ、プッシュボタン、ロータリースイッチ、ステアリングホイール、センターコンソール、ドアハンドルは、マットブラックとなる。
8.0リットルW16気筒ターボは1500hp
ミッドシップに搭載される8.0リットルW16気筒+4ターボは、2ステージターボ化されており、最大出力1500hp/6700rpm、最大トルク163kgm/2000-6000rpmを引き出す。先代の『ヴェイロン』の最大出力1200hp、最大トルク153kgmに対して、300hp、10kgm強化された。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ「DSG」で、駆動方式は4WDだ。0~100km/h加速2.5秒、最高速420km/h(リミッター作動)という世界最高峰の性能を備えている。
シロンスポーツでは、さらなるパフォーマンスが追求されており、ハンドリング性能を中心に、変更を施している。車両重量は18kg軽量化。「ダイナミック・ハンドリング・パッケージ」では、サスペンションが引き締められ、「ダイナミック・トルク・ベクタリング」機能が備わる。
シロン全体の限定生産500台のうち残る販売枠は100台以下
なお、ジュネーブモーターショー2020で初公開されるシロンスポーツのエディション・ノワール・スポルティブは、生産250台目の『シロン』となる。シロンは、世界限定500台を生産する計画だ。ブガッティは、残りの生産枠の250台のうち、150台以上は契約済みのため、販売可能なのは100台以下、としている。
コロナウイルスの拡大防止のため、ジュネーブモーターショー2020は中止が決定(2月28日)。
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— Bugatti (@Bugatti) 2020年2月19日